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2005年12月24日 (土)

FT DX 9000 マイク入力端子 フロントと、リアでは音に違いがあるか?

Xlr_1_1 FT DX 9000には、フロント(XLR)と、リア(8pin)にマイク端子があります。それぞれ独立したマイクアンプと、イコライザ機能を持っています。 また、フロントのキャノンコネクタ(XLR)+バランス入力という仕様は、アマチュア無線機としては初めての装備になっています。

回路図によると、フロント用にはNJM2082VというJ-FETオペアンプ、リア用には、2SC4154を用いたマイクアンプ組み込まれています。 これらアンプからの出力は、SN74LVC2G53というAudio SWにより、何れか一方が選択されるようになっており、DSP段に引き継がれます。

さて、このフロントと、リアのマイク端子。 『音』に違いはあるのか。 そこで先ず、ホワイトノイズをマイク端子に入れ、送信した際のモニタ音をスペクトラム分析してみました。

Front_503000_wn_log_2

Rear_503000_wn_log_1 

上のチャートが、フロントマイク端子。下がリアマイク端子です。 ...有意差が見えますか? 殆ど同じような特性に見えますが、150Hz以下の領域に注目。 フロント端子の方が23dB程度ゲインがあるように見えます。 一方、150Hz以上の領域では、スペクトラム上の有意差が確認できません。 (チャートは、送信帯”50-3000”を選択したときのものですが、”3000WB”を選択したときも同じ傾向が出ます)  :チャートをクリックすると大きくなります。

Front_voice_3000wb_log_1 次に、実際に音声を入れたときの違いを見た結果が左側にあるチャートです。 やはり、100Hz付近のゲインに僅かながら、違いが出ています。 フロント端子の方が、低音が出ているように見えます。 実際に録った音が下記です。興味のある方はどうぞ。

Rear_voice_3000wb_log_1

フロント(キャノンコネクタ)使用時の音 「front.mp3」をダウンロード

リア(8pinコネクタ)使用時の音 「rear.mp3」をダウンロード

どうでしたか? 何気なしに聞いている分には、殆どその違いが分からないと思います。 ただ、ヘッドフォンを付けて、『低音』に意識を集中し、聞き耳を立てるとその違いを認識できるでしょう。 因みに、使用したマイクはPR40(Heil)。イコライザなどは一切使用せず、ダイレクト接続をしたときの音です。

フロントのキャノンコネクタは、『バランス入力』ではありますが、原理的に云ってそれ自体は音質を向上させるものではありませんので、両者の違いは、マイクアンプ回路の特性差であると考えています。 

これまでのところ小生が確認した結果として、フロントとリアでの聞こえ方の違いは、僅かであるものの、フロント端子を使用した方が低音がふくよかに出る、ということが言えます。 使用するマイク、送信帯域により、また違った聞こえ方がするのかも知れません。 今後は、最近増えてきたDX9000ユーザー方々の検討結果に期待したいと思っています。

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コメント

FTDX9000もフロントとリアで結構違うのですね。傾向としてはIC7800と逆です。7800だとリアの方が低域が出るのですけど、両方ともアンバランス入力です。
いづれにしても、バランス入力の方が低域が出るという結果ですね。マイクアンプもありますが、もしかしてアンバランス・バランス変換回路の違いかも・・・。変換トランスにジェンセンのいいヤツ使って・・・・いるわけないですよね。

投稿: JI1ANI 福井 | 2005年12月24日 (土) 01時33分

>変換トランスにジェンセンのいいヤツ使って・・・・

回路図入手後に即、調べてみましたが"JENSEN"の文字はありませんでした。 幾ら100万円のリグとはいえ、原価的にそこまでは無理なようです。 ただ、特性を見る限り、3KHz迄は、ほぼフラットな特性を示しているので現状のトランスでもまずまずだと思っています。 

投稿: JA1BBP 早坂 | 2005年12月24日 (土) 08時11分

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