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2005年12月 3日 (土)

FT DX 9000D: Roofing Filterの効果

Roofing_imp 実のところ、これまでRoofing Filterについては、それほど興味がなかった為、その効果について検証したことがありませんでした。
今回、DX 9000Dを購入したのを機に、実際どのような効果があるのか試してみました。
DX9000シリーズの場合、15KHz, 6KHz, 3KHzの帯域のうち何れか1つが(Auto or Manualで)選択できるようになっています。

Roofing Filterとは簡単に言えば、受信IF段において、その入り口の幅を狭めてやる事により、余計な目的外信号を入ってこなくする(要するに、帯域外信号の切り落としをする)ものであり、選択度や、混変調特性を向上させるものだと理解しています。 それが実際にどれくらい効果があるのか、設定帯域を変化させた時の聞こえ方の違いについてサンプルを録ってみました。

受信バンドは、『超強力局』がひしめき合う40mバンド。具体的には、北京放送が出ている7.190KHz周辺を供試周波数として選定。
(試験の晩、北京放送は、DX9000DのSメーターで、+60db振っている状態でした。 言うまでもなく、『メータ振り切れ』寸前の状態でした。 それにしても、北京放送をまともに聞いたのは、SWL時代以来。懐かしい~!) 録音したファイルをいつものように、当方のHP(別名:ファイル置き場 "FT DX 9000D :Rx ")にupしておきましたので、興味のある方はお聞き下さい。

Sample file A, B :強力局の狭間にある、弱い局の信号がどのように受信されるかを確認
         録音ファイル全長30secのうち前半10secは、Roofing filter 15KHz、次の10secが 6KHz、後半10secが3KHzで受信。(30sec間連続受信し ている中で、Roofing Filterの定数のみを10sec毎に切り替えた)
          ....最後の10sec(3KHz)に注目。 それまで両脇の強力局によるSide Splash(かぶり)のため聞こえなかった弱い局の声が、浮き上がって聞こえてきます。

Sample file C :北京放送(7.190MHz)から下に4KHzに離れたところで聞いたときの音
        上記同様、録音ファイル全長30secのうち、前半10secはRoofing filter 15KHz、次の10secが6KHz、後半10secが3KHzで受信。 Roofing Filter の特性(Filter帯域の内と外での聞こえ方の違い)を確認したくて録ったファイルです。
最後のFilter値3KHzでスパッと、それまで聞こえていた北京放送の『音声』が聞こえなくなっているのが分かるかと思います。

Sample file A,B の結果から、Roofing Filterは数KHz近傍に強力な局がある場合には、かなり効果のあるものだと言うことが分かりました(...そもそも、それを目的に入れられている機能ですから当たり前の話しなのですが)。 また、これまでの結果だと、15KHzと6KHzとではあまり差は感じないのですが、6KHzと3KHzとではかなり差があります(『ザワザワ』感がかなり違います)。 
 
尚、測定条件によっては今回の結果と多少違う結果が出るかも知れませんので、ここで取り上げた結果はあくまでも、一事例という事で理解して貰えればと思います。(ちゃんとした測定装置があれば、もう少し定量的な評価ができるのですが、生憎、小生持ち合わせていない為、あくまでも聴感上での評価しかできません) 何れにしても、同じ趣味を持つ同志諸兄の参考になれば幸いです。

...さて、次はお待ちかね『μ同調回路』の評価と行きたいところですが、その効果を確認できる条件作りがまだ明確に頭に思い浮かばないので、評価はもう少し先になると思います。 (どなたかアイディアがありましたらお寄せ下さい! ...隣の家から1KWで送信して貰うとか?)  多分、秋から冬にかけてのLow Band Seasonになってからの評価になると思います。

初稿:2005年9月16日

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