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2005年12月 3日 (土)

FT DX 9000D SSB送信帯域の怪

3000wb_1_1 其の壱:広帯域設定”3000WB”
FT DX 9000Dでは、下記の6種類の帯域が選択できることになっています。

50~3000Hz
 100~2900Hz
 200~2800Hz
 300~2700Hz(工場出荷時設定)
 400~2600Hz
 3000WB
マニュアルによると3000WBを選択すると,中心周波数から-6db下がった点(つまり、電圧比で1/2になった点かな?)が3kHzに設定され,通常のSSB信号では最も広い帯域で送信することが出来る、と書かれています。 そうか、3000WBのWBとは、Wide Bandの略なんだと理解した次第です。 

其の弐:しかしてその音は?
9000D入院前に3.5MHzでローカル局にモニタして貰ったときのレポートだと、『”50~3000Hz”の設定に比べ、”3000WB”の方が低域が拡がって聞こえる。より良い音に聞こえる』とのことでした。 ふ~ん、やはり差があるんだ、ということで最初の2週間は3000WBで運用していました。

其の参:え!本当?
その後、一度、定量的にデータを採っておこうと思い立ち、WaveSpctraを使い、周波数分析をしたところ、『え!?』という結果が出たのです。それが、図1(3000WB)と図2(50~3000Hz)の違いです。特に2.6~3.1KHzの領域に注目してください。明らかに両者の間で差があります。これは、同じセリフをなるべく同じ抑揚で話したときの音声による測定データです。従って、基本的にはIF帯域の差が現れている筈です。(因みに3,4度試しても同じ結果でしたので測定精度はほぼ保証されています)→実際の音声データなどは、当方のHP(FT DX 9000Dのページ)を参照ください。

其の四:3KHzあたりの踏ん張り具合
さて、これをどう理解すればよいのでしょうか。”50~3000KHz”設定時の方が、明らかに3KHzあたりの『踏ん張り具合』が違います。つまり高域が伸びています。 もっとも、受信側が300~2700Hzの帯域で聞いている分には、この差を実感できないと思いますが、Wideで聞いている場合には、聴感上明らかな差を感じるはずです。

其の五:相反する結果
と言うわけで、以上纏めると下記のようになります。
(1) ローカル局からのレポートによると、3000WBの方が低域が伸び、良い音に聞こえた。 一方、
(2) Wave Spectraでの実測データでは、3000WBでの低域の広がりは特に認められず、そればかりか、高域のゲインの低下が”50~3000”より目立つ。 つまり、チャート上は、”50~3000”を選択した方が良さそうに思える。

其の六:と、いうわけで...
DX 9000Dが手元にない今、これ以上の調査は出来ないので、本件、『退院後の調査課題』にしたいと思います。 ...それにしても不思議です。わからん...

初稿:2005年8月

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