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2005年12月 3日 (土)

FT DX 9000Dを周波数基準器としたFT-1000MP温度ドリフトの測定

Oxco_1 資料によるとFT DX 9000の周波数安定度は、0.03ppm以内。 単純計算すると、1MHzで最大でも0.03Hzしかずれない精度です。 仮に、28.5MHzで運用した場合、0.03 x 28.5 = 0.855Hz なので、HF帯全領域で1Hz以下の精度を保証していることになります。これは、測定器並みの精度であるといえます。 従って、FT DX 9000同士で交信すれば、ほぼ完全なゼロイン状態での交信が可能となります。

さて、この測定器並みの周波数精度を持つDX 9000を使い、小生のセカンド機FT-1000MP(TCXO無し品)の周波数精度を調べてみました。使用周波数は、28.5MHz。 周波数の高いバンドの方が発振精度の影響を大きく受けるので選びました。 実際のゼロインは、ハウリング音で確認。 結果、FT-1000MPのSW ON直後だとディスプレイの表示と、実際の周波数とのズレが約60Hzありました。 その後、20分経過しFT-1000MP側が暖まってくるとズレは、ほぼゼロに収束。 小生のリグの場合は、温度ドリフトが中心方向(つまり、実際の周波数がディスプレイ上の表示に合致する方向)に向かっていることを初めて知り、一安心しました。 いや~、今まで『基準器』がなかったので、盲目的に疑念も抱かずにFT-1000MPの画面表示を信じていたのですが、実際には60Hzもずれていたんですね。 

因みに、FT-1000MPの仕様を見ると、TCXOを付けない標準状態での周波数安定度は、7ppm以内。 28.5MHzでの最大ドリフト量を計算すると、約200Hzになりますが、規格上はそれは不具合でも何でもなく、WDXCにクレームをつけたところで、『規格内です。気になる場合は、TCXOを付けて下さい』と、言われることになりますね Hi。 

さて、PLLが普及して以来、切りの良い周波数(1KHz単位)でQSOする事が多くなっていますが、(TCXOを付けない状態では)自分は、21,220.00KHzで送信しているつもりでも実際は、21,220.10KHzで出ていることはざらにあるわけです。 そして、相手側も(こちらがきっと、切りの良い21,220.00で出ている筈だと思いこみ)21,220.00にダイアルを合わせ、その状態で交信する機会が多いのではないかと思います。 つまり、ダイヤル表示に双方がつられて100Hzずれた音を無自覚で聞くという事が結構あるのではないかと思います。 (当然、双方ともTCXOを装着しており周波数が正確であればその限りではありませんが) 特に、送信音質にこだわりを持つ局の信号を聞くときは、この100Hzの差は決定的で、ゼロインしないと本来の音を復調できないことになります。 (...キャリアポイントをずらしている局の場合は、ゼロインがなかなか難しいですよね) 

それはそうとして、最近は、リグの周波数表示を過信し同調をとることが多くなっていますが、やはり自分の耳で聴いてゼロインできる能力を身に付ける必要があると感じています。 考えてみれば、昔のリグのダイアル表示はアバウトでしたし、QRHはあるわで、自分の耳だけを頼りにゼロインするしかなかったですよね。 『アマチュア無線技士』というからにはあの感性というか、自分の五感をフルに使った運用が基本なのではないかと思う次第です。

実は小生、ゼロインの能力を維持するために、たまに、目をつぶった状態でメインダイヤルを回し、うん!ここがゼロインだというところで、目を開け、そのときの周波数表示を確認することをしています。勿論相手の周波数が正確であることが前提ですが、こういう訓練も必要だと思っています。 
...FT-1000MPの温度ドリフトの話をしていたら、いつのまにか話自体がドリフトしてしまいましたが、まあ、いつものことと言うことでご勘弁下さい。

初稿:2005年10月5日

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