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2007年5月13日 (日)

TAKA Tuned microphone 『TAKAマイク』

Ntk_set_01 『TAKAマイク』と言われている謎の(?)Tuned Microphoneを知っていますか?
東村山市にある工房TAKAによる改造マイクなんですが、ネットでは隠れたファンが結構います。
工房の代表者である高橋さんのニックネームがそのまま『TAKAマイク』という俗称になっています。
TAKAさん自身、オーディオ自作歴37年、録音エンジニア歴24年というプロなんですが、趣味と実益を兼ねてTAKA工房を開き改造を手がけています。
マイク以外にも、プリアンプや、コンプレッサの改造も行っているそうですが、プロエンジニアのこだわりがそのままチューニング品に現れていると言って良いと思います。

小生は今回、虎の子、NTK(Rode)の改造をお願いしました。
実売4~5万円台のマイクでは、これ以上のマイクはないと自分自身永らく信じてきましたが、これが果たしてどう化けてくれるのか...。
TAKAさんのお手並み拝見の意味もあり、改造を依頼することに。 で、待つこと約1ヶ月。 先週末、遂に到着しました。

改造の概略は予め聞いていたものの、開封して戻ってきたNTKを見て、おおっ!と驚く。
電源Boxから電源SWが取り払われているやら、マイク出力のXLR端子がマイク本体から引き出されているやら(オリジナル品は、電源Boxの裏から取り出す)。
いや~、改造のレベルが半端じゃないです。 

TAKAさんに、改造内容を尋ねたところ下記の回答が。

******************以下、TAKAさんからのemail引用*********************
<今回の改造内容>
1、マイク本体=音質に絶対関係ないだろうという部分やアース以外、プリント基板パターンをカットし、高純度銅の単線で配線。
チップ部品への単線配線は、今回の改造から、横に這わすこと(曖昧な面接触)をやめ、チップ端子に90度の確度で押しあてました。
私の理想は、「1本の電線と化す」ことです。
2、電源ユニット=プリント基板パターンをカットし、高純度銅の単線で配線。
3、オリジナル電源ケーブル=電源プラグの電極jをアニール(焼きなまし)処理。
更に音質に関係するであろう部分の鏡面仕上げ。
より線を磨きあげ(アース線も同様)、酸化対策と接合部の原子レベルでの凸凹を補完する意味で、オーデイオオイルを塗布研磨し、しかるべきトルクにて密接。
よく、接点が汚れている対策として無水エタノール等での洗浄が上げられますが、これだけだと、高域がシャリシャリして(歪まくっている音)耳に痛いです。
この電源ケーブルを他の機器でお試しいただくと、いろんな発見ができるかもしれません。

企業秘密ではありませんが、場所によってハンダの種類を使い分けています(1kg1000円ほどのものから3万円ほどのもの数種類)。

音質に貢献している1つに窒素ガスを出すハンダゴテhttp://www.hakko.com/japan/namari/pages/topic_3.htmlを使ったハンダ付けが上げられます。
ハンダの種類に関係なく、一様にローからハイまでスムーズなリアリティある、芯のある音質傾向になります。
********************** 引用終わり*********************************
とまあ、TAKAさんのこだわりがそのまま改造内容に現れています。

で、肝心の音はどうかと言うことですが、これは実際に聞いて貰うしかないと思います。

ここにジャンプすると、NTKオリジナルのときの音(D1)と、NTK内部の真空管6922を、Sovtek(オリジナル品)から、Philips製に変え、TAKA Tunedした後の音(D2)を試聴できます。 

ハッキリ言って、別世界の音です。
先月まで、『NTKは5万円以下のマイクでは世界最高の音だ』と思っていた自分に対して、激しい自己嫌悪を感じるくらいの差です。
因みに、真空管(6922)を変えただけでも、結構音が良くなりますが、TAKA Tunedで駄目押しという感じです。
音の分解能が上がると共に、表現力が増しています。 また、倍音が沢山載った感じの音に聞こえますし、位相が合っているせいか音が前面に出てきます。
喉の奥の状態がわかるような鳴り方をしてくれます。 

因みに改造費用は、¥88,000也。 正直、見積もりの段階では非常に高く感じましたが、これだけ化けてくれれば、リーズナブルかなと感じてしまいます。
何せ、98点のものを99点に上げるようなレベルの改造ですからね。 投資額も半端ではないですが、ここまで化けてくれれば、流石にノイマンU87Aiを買う気持ちも引っ込んだので、大魔王の物欲フォースも当面はおさまるかと。

(初稿2007年4月1日)

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