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2007年6月27日 (水)

HiFi Audio in SSB考(その...何番だっけかな?)

Listening_3 DSP機が登場してからというもの、電波法上の上限3kHz近い帯域を使用したSSB送信が容易となりました。
ただ、実際問題としてその与えられた帯域を『持て余している』ユーザーも多いのではないかと思っています。
率直な話、よっぽど2.4kHzで送信した方がFBな音で聞こえますよ~、とコメントを差し上げたい局がいるのも事実です。
低域ドバ~とか、平べったい音とか、高域キンキンとか本人の意図とかけ離れた音になってしまっている諸兄が結構いますから。
(あ、すみません。 これは自分の事を棚に上げた、『一般論』としての話しですHi)

こうした持て余し状態を、何に喩えたらいいでしょうかねえ。
原付免許の人に、いきなりナナハン(750cc)を運転させるようなもの、と言うとちょっと意地悪な表現ですかね。 或いは、
30回路の電子ブロックを使っていた少年に、突然、60回路の電子ブロックを与え、『取説を見ないで60回路に相応しいラジオを組み立ててください』、と言っている状態とでもいいますか。 
...あまり例えが良くないかな....??

何れにしても、帯域が広くなった分、それを使いこなす技術が求められるという、皮肉な事態が生じているのも事実です。
だからこそ、チャレンジする醍醐味というか、面白みがあると小生は考えています。 
2.4kHz帯域だと極端な話、マイクを換えても音の変化は僅かなので、音づくりの対象外というか、そもそも”改善しろ”が少ないんで面白みが無いんですね。
アマチュア無線”技士”であるからには、それなりの難易度があって、自身の技量を高めてくれるようなチャレンジ目標を持ちたいものです。

ところで、この間、知り合いの局(結構著名な方ですが名前は伏せます)が、ぼやいていました。
曰く、『HiFi-SSBも結構だが、マイクコネクタに入る前に幾つもエフェクタ類を取り付けるのは邪道だ』と、無線で非難している人がいたと。
どうやら、その御仁にとって音作りとは、無線機そのものに対して行うもの、つまりハードウエアに直接手を加える行為が『正道』だということらしいんですね。 
それを聞いていた知り合いの局は、『そんなもの、無線機の中だろうと、外だろうと、どこで音づくりをしようが人の勝手だ。 自分の価値観を人に押しつけるな!』と思ったそうです。
小生、この考えに120%同意します。 音作りは、料理に似ていると思っています。 つまり料理では、美味いか、不味いかが最終的な価値基準であるように、音づくりも、良い音かどうかが最終的な基準だと思っています。 従って、音づくりのプロセスとか手段などは、二の次です。

勿論、『手段』には、人それぞれに拘りがあって当然です。 好きにやれば良いだけのことです。 腕自慢の人は、変調器を自作のPSNにするとか、電源系を強化するとか、リニアのバイアス電圧を変えるとか、自分のアイディアをハードウエアの改良に注ぐ事になるのでしょう。 一方、無線機本体を弄れない、或いは弄りたくない人は、無線機の外で、マイクプリや、イコライザ、コンプレッサを接続するなり、自分のアイディアを注ぎ込めば良いだけの話しです。 それを自分の価値観と違うから、或いは自分の流儀と違うからと言って、卑下するような偏狭なコメントを電波に乗せて出すというのは、如何なものでしょうか。

アマチュア無線は、所詮、趣味。 それぞれの創意工夫で、よりよいものにして行く、その姿勢が最も重要なのだと思っています。
他人のを創意工夫を非難するのであれば、少なくともそれに負けないだけの実力か、実物を提示するのが礼儀でしょう。 何れにしても、自分の流儀や、価値観と違うからと言って、いちゃもんを付ける輩は、その教養を疑ってしまいます。

まあ、実際問題として特にHiFi Audio in SSBに関しては、『正道』も、『近道』も『邪道』もない様に感じています。 丁度、山の頂上を目指すのと同じで、北側斜面を登るか、或いは南側斜面を登るか、どういうルートを選ぶかはその人の考えや、事情次第ですからね。

『いいじゃないの。所詮、趣味の世界なんだから。 それをやって楽しんでいる人をとやかく言うのは野暮ってもんよっ』と、与太郎の声が聞こえてきそうな今宵であります。

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コメント

こんばんわ。やっと引越し先でネット開通しました。

無線機でやるのが本筋・・・いらっしゃいますね。僕も「いい音」ならなんでもいいんじゃないですかね?派です。

無線機の変調器を音質変わる程触ると認定しないと電波は出せないと思いますけど、本筋(?)の方は毎回ちゃんと手続きしているんでしょうか?といいたくなります。

投稿: JI1ANI 福井 | 2007年6月28日 (木) 21時47分

引っ越し、お疲れ様でした。 紆余曲折はあったようですが、ネットスピードも以前並とのことですので、とりあえず良かったですね。

>僕も「いい音」ならなんでもいいんじゃないですかね?派です。

まあ、『無線』に対する価値観の相違、という事になるんでしょうか。もしかしたら、『本筋派』は、無線機本体に手を加えられる人間の方が技術レベルが高く、『無線機の外で音づくり派』は程度が低い、というふうに見下した考えを持っているのかも知れません。 何となくそんな気がします。(違うかな??)

>毎回ちゃんと手続きしているんでしょうか?といいたくなります。
そのとおり! 電波法や、関連諸法に違反する改造は論外ですね。 それでよくもまあ、他人のことをとやかくいえるものです。 こういうのを日本語でなんて言うんでしたか....朝のせいか、言葉が出てきません(汗) 


  

投稿: JA1BBP 早坂 | 2007年6月29日 (金) 06時49分

早坂さんおはようございます。

どこの世界にも自分が絶対に正しいので他は全て邪道だと言い張る方がいますね。

例えば皆さんが良く食べている「目玉焼き」ひとつとっても色々な焼き方、食べ方がありますね。
焼き方では半熟、固焼き、ターンオーバー等。食べるときにかける調味料も醤油、塩、胡椒、ソース、ケチャップ、マヨネーズなど人それぞれですね。

先ほどの方はどのような焼き方、食べ方をしているかわかりませんが「目玉焼き」についても自分以外は邪道だと言うのでしょうか?

自分にとっておいしい食べ方でも、他人も同じだということはないと思います。

無線も同じで「この方法はやってみたら良かったよ。」と人に薦めることはあってもそれ以外の方法は邪道だというのは違うと思いますね。

もう少し余裕があるほうが色々と取り入れることが出来ていいと思うのですが。

投稿: JF1UVJ 水村 | 2007年6月29日 (金) 07時17分

>無線も同じで「この方法はやってみたら良かったよ。」と人に薦めることはあってもそれ以外の方法は邪道だというのは違うと思いますね。

同感です。 それに、仮に他人のやり方に異議があっても、それを口に出して『全国放送』するのと、しないのとでは大きな違いです。 そこに人間性がでるのだと思います。

投稿: JA1BBP 早坂 | 2007年6月30日 (土) 07時51分

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