3kHz以上OKなの? やっぱりねえ...
相手は、K0DK Rick。
Rick自身は、HiFi SSBではなく、了解度を上げる音質を追求しているハムですが、本業は、RFワイアレス通信のプロフェッショナル。
14MHzにアクティブな彼は、3eleの二段スタックをよくJAに向けてくれています。
さて、彼に何を聞いたかと言うと以前から気になっていたSSBでの送信帯域のこと。
BBP 『日本の場合、送信帯域に3kHzの制限がある。 John(NU9N)のHPにある"Extended SSB"の記事から推測するに、Wでは3kHz以上の送信帯域が認められている気がするんだけど本当?』
Rick 『そのとおり。Wでは特に3kHzの制限はないので、5kとか6kHzを出している局がいる』
...明快な答えでありました。
国土も広大、アマチュアバンドも(日本に比べ)広大なWでは、規則も大らかなようです。
日本でSSBが、3kHzとなったのは、恐らく限られたバンド内で沢山の局が運用できるように....という事なんだと思います。
ただ、一方で未だにA3による運用が認められている訳ですから、SSBだけ3kHz内の帯域に、という話とは矛盾しますよね。
まあ、A3の方が長い歴史を持っている訳ですから占有帯域幅が6kHzあったとしても、既得権というか、既成事実として認められている、という事なんでしょうけど。
それにしても、仮にSSBで6kHzの帯域幅を使えたら、音づくりにはそれほど困らないだろうなあ....
6kHzもあれば大半のフォルマントが帯域内に収まりますからね。 生の声に近い音声を伝達できるのでイコライジングの苦労からも相当解放されるはずです。
ただ、受信側が送信帯域と同じか、それ以上の帯域で聞いてくれないと、折角の広帯域送信も報われないとは思いますが。
また、6kHzでベストな音づくりをした信号を、3kHz位の帯域で受信すると音のバランスが崩れる可能性があるんじゃないかと思っています。
条件が良くなったからといって、必ずしも全てが良くなる訳ではないと言うことです。
何でもそうでしょうけど、制限や制約がある中で、それを克服する工夫をしたり、改良案を見つけ出すプロセスに本当の面白みがあるのだと思っています。
確かにWの環境を羨ましく思う気持ちもありますけど、本心です。この気持ち。
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