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2008年3月15日 (土)

コンデンサ、一括エージング中...その勝者は?

Bg ファンクションジェネレータによるエージングをすること約150時間。
コンデンサを差し替え、リスニング試験を行いました。
さて、その栄えある勝者は....

ブラックゲート(Kグレード)でした。
他のコンデンサと比べると、
1.音が前に出てくる
2.芯がしっかりしている(かたまりになって聞こえる)
3.音の輪郭がハッキリしている
などが高ポイントを獲得。

先週の初期段階では、ニチコンのFine goldがリードしていたんですが、エージングが進むと追い越されてしまいました。
まあBGは、1本500円するコンデンサですからね。 それなりの結果を出してくれないと悲しいんですが。

因みにエージング前の順位は、
ニチコンFine Gold > ニチコンKZ  > OSコン > BG-K > Duorex > ニチコンSE > 以下無名のコンデンサ(タンタルなど)

150時間エージング後の順位は、
BG-K > ニチコンKZ > ニチコンFine Gold > OSコン> Duorex >以下もろもろ

といった感じです(あくまでも小生の主観による評価ですが)。 OSコン以降はどんぐりの背比べ状態であまり差はありません。
今回の評価では値段の序列が、ほぼ結果の順序になってしまった感じです。

■ところで今回評価したコンデンサは、DMSとFT DX 9000の間のカップリングに使用するものです(下図CC3の箇所)。
DMSにとっては最終ステージ、DX9000のLPF, ADCから見ると、このカップリングコンデンサを通して音声信号が入ってきます。
その意味で非常に重要なコンデンサなので、これだけ手間暇かけて選定を行っていたわけです。

Cuppling_condenser_2

さて、DMSにはこの最終段のCC3の他、2つのカップリングコンデンサが入っています(上図CC1、CC2)。

■CC1は、JENSENのトランス出力に付けています。 音声は必ずここを通るので実は、このコンデンサにもこだわりました。
Cc1海神無線の若主人に相談したら、ズバリ『カップリングコンデンサには、これ』と言われ、差し出されたのが左の写真のもの。
おお、積層セラミックではないか。 うん、悪くはない。 2, 3本買っておこうかと思い、『おいくらですか?』と聞いたら、
『これ、ちょっと高いんです。 1本530円です』

『!』 
....頭が一瞬、真っ白に。 (船場吉兆の若社長状態??)
え~っ! 2.2μFの積層セラミックが530円!?
なんでもデジタルアンプなどに使用されている特殊なグレードのものだそうで。
う~ん、ブラックゲートに500円以上使い、ここでも530円か。 たった2本のコンデンサに1000円以上の投資。 
でも一カ所だけ良くてもなあ....よし! ここまで来たら買うしかない! と、また大魔王は己の心の弱さに負けたのであります。
ここは海神無線の若社長を信じるか。

■次にCC2。 ここは、MAX7403で帯域制限を掛けた音声信号が通る場所です。
 帯域制限を掛けない場合には、使われないルートにあるコンデンサなので、ここはケチってニチコンMuseシリーズの無極性2.2μFを使用。
 ケチったと言ってもMuseシリーズであり、オーディオ用の定番コンデンサなので値段は1本60円。 そこそこの値段がします。

以上、たった3本のコンデンサですが、それなりの思いを込めて選定したのでありました。
しかるに、その結果いい音になったのかどうか? これが最大の関心事ですが、(まだエージング途上とはいえ)個人的には十分満足しています。

<ここに面白い比較データがあります>
お時間のある方はヘッドフォンで聞き比べて下さい。曲は、『おさらば東京』(三橋美智也)です。 ベース(65Hz)がよく入っている曲なので、エージングによく使用しています。
■一つは、オリジナルの信号(MP3プレーヤーの出力)を、DMSを通さないで直接PCに入れ録音した音。 定義としては、”原音”です。

「original_input_0.mp3」をダウンロード

■もう一つは、原音をDMSに入力し、その出力をPCに入れて録音した音です。 DMSを通ると音がどう変わるかを比較する為に収録したものです。 

「dms_passed_0.mp3」をダウンロード

理屈的には、原音より音が良くなるわけがない訳で、如何に音の劣化を防ぐかがこうした装置を設計する上での課題になります。
しかして上記の両ファイルを比較するとどうでしょうか。 小生の耳では、音の劣化は全く感じられないばかりか、DMSを通った音の方が、良く聞こえます
DMSを通った音の方が、音に立体感が出ており、全体的にメリハリがでて、且つ分解能がよくなった感じに聞こえます(演奏開始6秒後からのズンズンチャッチャ部分に注目)。
心理的なせいではなく、明らかに音が違って聞こえるんだけどなあ...。 
何れにしても一番嬉しいのは、少なくとも音は悪くなっていない、という点です。

さて、DMSも製作から2週間が過ぎようやく完成。 今週末からいよいよ本格運用を始めます。Hiyob_en

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コメント

2つのファイル、気のせいではなく2つ目のファイルの方が僕にも心地よく聞こえます。聞いた感じで、ノリが良くなりますよね。
特にベースの音の弾み方が違います。エネルギーの立ち上がり、収束のしかた(余韻というか)が秀逸です。

確かに加工を加えた方が音そのものは悪くなるのは間違いありませんが、音の劣化と耳への聞こえ方は別の問題であるということなんでしょうね。
このあたりは好みもありますが、今回の比較だと多数の方が後者を「好ましい」と選択するのではないかと思います。

投稿: JI1ANI 福井 | 2008年3月16日 (日) 12時27分

全く同意します。
厳密に言うと、DMS経由の音は”原音不忠実”になっていますが、よりHiFiに聞こえますよね。
(うっ、HiFiの日本語訳が『原音忠実』とすれば、矛盾した言い方だ....)

ま、人間の聴覚は論理構成の上に成り立っている訳でもないので、あくまでも聞いて気持ちよいかどうかで判断するべきと思っています。 
THDが0.0003%のデジタルアンプと、数%台の真空管アンプの音どちらが良い音か、の議論にも共通していますね。

今回、DMSの部品を厳選して良かったと思っています。


投稿: JA1BBP 早坂 | 2008年3月16日 (日) 13時12分

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