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2008年8月 3日 (日)

JSP-1010ALの低域を伸ばす

Al1010_mod0これまで何度か当Blogで取り上げているJSP-1010ALは、小生のリファレンス・スピーカーになっています。
つまり、このスピーカーの鳴り方を基準にして、他のスピーカーを相対評価をしています。
JSP-1010ALは、スピーカーユニットにALTECのCF404-8Aを使用しており、その中高域の美しさ、素直さと、音が前に出てくる感じは世界一だと思っています。
ただ、10cm口径の宿命か、やはり低域に物足りなさがあります。 JSP方式の採用によりスピーカーユニット単体の下限再生周波数130Hzから55Hzに改善されていますが、それでもやはりベースを聞いたときの迫力不足は否めません。 (勿論、迫力のある低域を出すには本来20cmクラス以上のスピーカーが必要なんですが)

中高域の特性はそのままで、何とか低域側を伸ばすことは出来ないものか.....
本体の基本特性を維持するには、別にサブウーファーを取り付けなきゃならないのか。

JSP研究所の木村社長にemailで問い合わせをしてみました。

すると直ぐに回答が。 
→『早坂さんのJSP-1010ALは、60Hz辺りが多少持ち上がった特性になっているのでダクト4本の長さを3~5センチくらい長くするか、3~5ミリ程度最後部を細くすると低域のレベルは今より下がりますが、低い方へ伸ばす事は可能です。 現在は、内径3.8センチ 長さ14.5センチとなっています。(ダクトの共振周波数は、65Hzくらいです』

Al1010_mod1おお、ダクト長を長くすれば低域側を少し伸ばせるようだ。 ダクトを伸ばすことで、60Hz付近の盛り上がった山の部分が切り取られ、その分のエネルギーが50Hz以下の領域に埋めあわされる、という理屈だと理解。 よし、これを夏休みの課題にしようと! と計画したのが先月のこと。 そして先日、その課題にチャレンジしてみました。

あ、JSP方式をご存じない諸兄にその構造を説明します。 JSP研究所のHPが参考になります。ここ。 
中央のスピーカーユニットの同芯円上に配置された4つのダクトがミソです。 その効果により小口径スピーカーであっても、歯切れの良い低音が再生されます。

このダクトを延伸するには、テーパーの付いた筒を作らなくてはならない。 材質は紙でも構わないとのことなので、近くのホームセンターに行き、厚さ1mmの工作用厚紙を購入。 (本当は塩ビなどの材質が良いんでしょうが、テーパーの付いた塩ビは見たことがないので入手を断念。 紙で作ることにしました)
さて、どうやってテーパー付きの円筒をつくるか。 う~ん、知恵の出しどころだ.....

最終的には部屋中の部品を探し周り、単一乾電池と円筒のプラスチックケースを組み合わせ『型』をつくりました。
Dact_0_3

ようするに筒の太い側がプラスチックケース、細い側が単一の方にして、それぞれその外周に紙を巻き付けて行きテーパー付き円筒を作ることに。
Dact_1_2

この作業は、紙工作ということもあり比較的簡単にできました。 紙同士の接着には両面テープ、最外周の固定にはセロテープを利用しています。
テーパーを付けた分、末端の紙がはみ出すのでそれをハサミでカット。 完成したものが下の写真です。 高さは約5cmです。

Dact_2

次にこの筒が、JSP-1010ALの筒にちゃんと入り、すっぽ抜けないで固定されるか?
さっそくダクトにこの紙筒を差し込む。 計算上は3.5cmがダクトの外に飛び出し、残り1.5cmがダクト内部にとどまりストッパー代わりになるはず。(何せ、そのためにテーパーを付けたんですからHi)
結果、バッチグ~ 上手い具合に紙筒がダクト内部にとどまり、ダクト長を3~4cm延伸できました。 うふっlovely

Dact_3_2 

スピーカーユニットを付け直し、元の状態に戻して音出しをしてみることに。
比較対象はKlipschのRB-51。 このスピーカー、13cm口径なので低域が結構出るので、改造前後の相対評価に使うことにしました。

まず、JSP-1010ALを聞いてみる。 中高域の明るさは前のままだ。(当たり前か)
低域側はどうか? 
...50Hz~100Hzのエネルギー量は変わっていないものの、聴感上、今まで聞こえなかった50Hz以下の領域の音が弱いながらも聞こえるようになっている。
おおっ、確かに低域が拡がっているぞ! happy01
低域全体の量感では、依然としてRB-51には敵いませんが、野球に例えると改造前が10対3で負けていたのが、改造後は10対6になった感じです。
ただ、今回評価していて思ったんですが、JSP-1010ALは低域の切れが良い分、低い音が低く聞こえないのかも知れません。(う~ん、表現が難しい)
RB-51は、低域は良く出る反面、少し『でろ~ん』とした感じで聞こえてしまいます。 低域は、本当に難しいです。 

まあ、何れにしても六畳間で聞くにはこれくらいで妥協するべきなのでしょう。 

と言うわけで、取りあえず改造はこれにて終わりにします。
これにて、前期夏休みの課題は、大方終了。 実に充実した毎日でした。
...いい加減ファミリーサービスもしないと、そろそろヤバイかしらん? coldsweats01

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コメント

改造成功のようですね。なによりです。
ご指摘のように低域は非常に難しいですね。スカッとしたハギレの良い低域にすると、レベルが下がってしまい小さい音になってしまうようです。
で、低域の量感を出そうとするとでろ~んとなってしまって、それを防ぐためにまたアレコレやって、スカッとして、またでろ~んとなって・・・・。
業に近いものを感じますcoldsweats01

投稿: JI1ANI 福井 | 2008年8月 3日 (日) 08時26分

>業に近いものを感じます

あはは。 
生音に近づけようとすると低域の再現性が大きな課題になってきますが、やり始めると『オーディオ地獄』にはまるようですね。 熱意は勿論のこと、知力それに経済力がないと、なかなか上手く行かないかと。

オーディオ地獄の閻魔様に手招きされないよう注意しています。happy01

投稿: JA1BBP 早坂 | 2008年8月 4日 (月) 05時47分

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