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2008年8月30日 (土)

Tube MP Studio V3

12ax7_chinaStudio V3に使われている真空管は、12AX7A。
メーカーのサイトによると、"Hand selected" とあります。
素直に訳すと『選別品』です。

さて、一体どんな球が使われているのか。
ワクワクしながら、ケースを開け球を抜いてみるとそこにはクッキリと『CHINA』とありました(左写真)。 嗚呼、やっぱりそうか...  期待した自分がバカだった。
まあ、コストを考えると当然なんですけど。

気を持ち直し、手持ちの12AX7に差し替えることに。

12AX7は、言うまでもなく汎用のオーディオ球。 ストックが何個かあったので音の違いを聞いてみることにしました。
ただ、東芝のHiFi球は手元に無かったのでローカルのJA1OVF山崎OMにおねだりし、どうにかゲット!(TNX fr JA1OVF)。 これ、秋葉原で買うと結構するんです。

12av7a_toshiba

都合下記の4種類で音の評価をすることに。
1. 中国製: V3に最初から入っていたもの。 大丈夫かな、これ?
2. Siemens製: 昔、ドイツのパーツショップで買った物。 欧州では、ECC83という型式。
3. TEN製: 富士通テンの前身 神戸工業の真空管。 通信機用なので耐久性は抜群。 はたして音は? そもそもどこで入手したのか失念。
4. 東芝製: 天下の東芝が誇るHiFi球。 JA1OVF山崎OMより分けて頂いた未使用品。

いや~、これだけの種類があるとどんな音がするのか気分はワクワク。
順に差し替えていつもの『シェークスピア』を収録。
V3は、FLATモード、Voiceモード、WARM Voiceモードなど色々な設定ができるので、それぞれモードを切り替えて音の評価を行いました。

クロスチェックをする為に、二度目の収録に入ったとき、音が突如途切れる。 
ん? と思ったものの気にせず続けていたら、次の真空管に差し替えたところでノイズが急に増大。 何だろうと思いケースを開けて部品などを触っているうち、とうとう音が全くしなくなってしまった。 

えーー!? もう故障??

3,500円とは言え、やはり壊れるとショック。 どこが悪いんだろう? と探し始めて数分。 
原因が分かりました。 なんと上蓋と下蓋に付いている基板同士を接続するフラットケーブルの大半が根元で切れていました
真空管交換の為に、上蓋を何度も開けたり閉めたりしてたので機械的なストレスがフラットケーブルと基板の接合部分に集中し、フラットケーブルの導体が切れてしまったのでした。 ひえ~っ。coldsweats02

う~ん、こうなったらハンダ付けをやり直すしかない。 
一部接触が残っているケーブルも全てカットし、一旦、上蓋とフラットケーブルを切り離したときの模様が下の写真です。 悲惨...

V3_2

ケーブルの外皮を数mm剥き、導体を露出させる所までは簡単。 しかし問題は、その導体を『フラットケーブルの状態で』基板の穴に綺麗に収めることでした。
10本内外が束ねられたフラットケーブルを基板に入れ直すことの大変さったら、それはもお死ぬ思いでした。 なにせリード線が撚り線なので先端がささくれやすい。 経験者なら分かりますよね、この大変さが。
息を凝らし神経を集中させ格闘すること約20分。 何とかフラットケーブルを基板に挿入しハンダ付けも完了。 

今度は慎重に真空管を差し替え、音出しをしてみたところ正常に戻りました。 ふう~っ。

因みに、メーカー毎の音の評価結果は次の通りです。
1. 中国製: 最初、どうせ中国製だから駄目だろうとバカにしていたんですが、相対比較してみるとかなり良いですこれ。 音が繊細で、倍音が良く聞こえます。 流石、Hand selected品。 お見それしました。
2. Siemens製: 期待に反し大人しい音。 悪く言うと音が引っ込んで聞こえる。 ダイナミックさが無い。 良く言うと、おしとやかな音。ちょっとガッカリ。
3. TEN製: 通信用と印字されているので、音は期待していなかったものの、非常に個性的な鳴りっぷり。 重心が下がり、力強い音。 パンチ力がある。 欠点を見つけようとするならば、音の広がり感が少々欠けるくらい。 実に面白い鳴り方をする球。 
4. 東芝製: 音が綺麗に聞こえる。 音場感がある。 ただ、TEN製のようなパンチ力は無い。 新品での評価なので100Hr以上エージングをすると更に変化があるかも。

今のところ、一番のお気に入りは"3"ですが、当面は"4"を使いエージングを進めてゆく予定です。 プラシーボ効果のせいかも知れませんが、東芝のHiFiと書かれた箱に憧れがあるんですよねえ。 あと、12AX7で試してみたいのは松下製。 また今回は中国球が大健闘したので、ちょっと旧共産圏の球も試してみようかとも思っています。

球のアンプは、この楽しみがあるので堪えられません。 
嗚呼またエンドレスな世界に入り込んでしまいそう。 でも好きでやっているんだからいいか。coldsweats01

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コメント

 何が起きるのかと思っていましたが、フラットケーブルとは大変でした。
 予想外ですね。
 真空管って個性が出るものなんですね~。

投稿: JO1KVS | 2008年8月30日 (土) 12時10分

あ~~、あのテのフラットケーブルだったんですね。あれは・・・大変です。
僕も経験したことありますが、つまり最初から頻繁に蓋あけることは考えていないようですね。
製品寿命の間に数回程度・・・としているのでしょうね。

でも直ってよかった。
あれ?でも黒い電解コンがたくさんありますねぇ・・・。赤や紫色じゃないなぁ・・・・happy01

投稿: JI1ANI 福井 | 2008年8月30日 (土) 13時02分

小出さん

>真空管って個性が出るものなんですね~。
真空管は同じ型式でも内部構造が大きく違っていたり、JAN仕様があったりと、バリエーションが非常に多いので、選り取り見取りです。 時間と、資金力、熱意があれば全種類を評価したいところですが、なかなかそうもいきません。 coldsweats01


福井さん

>あれ?でも黒い電解コンがたくさんありますねぇ・・・。赤や紫色じゃないなぁ・・・・
まだまだ先は長いですから。 それは冬休みの宿題ですhappy01

投稿: JA1BBP 早坂 | 2008年8月30日 (土) 17時22分

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