『蒟蒻畑』
毎年この時季、餅をのどに詰まらせ窒息死、というニュースを聞きます。
恐らく全国で10件は下らないのではないかと思いますがどんなもんでしょう。
餅はそもそもそういう危険性を孕むものだ、というコンセンサスがあるせいか、窒息死しても餅をついた人や、製造業者が責任を追及されたということを聞いたことがありません。 サトーの切り餅が訴えられたことってありますかね。
一方、マンナンライフの蒟蒻畑。 幼児の窒息死が引き金となり、その後マスコミや消費者団体から散々吊し上げられ、昨年10月に製造中止に追い込まれました。
一応、昨年の暮れに販売を再開しましたが、原料の配合を変えるやら、注記表示を増やすやら相当な対応を余儀なくされました。
餅と蒟蒻畑。
仮に不幸にして誰かが窒息死したとして、その製造責任に関して両者に本質的な違いってありますかね。 なぜ、こんなにも対応が違うのでせうか。
そもそも蒟蒻畑を喉に詰まらせたのは、メーカーの責任なのか、食べた人の責任なのか、その議論がしっかりされないまま話が大きくなっています。
蒟蒻畑は訴えられ、餅の製造業者は訴えられない。 この違いはどこから来るのか。
PL法が我が国で施行されてから10数年。どうもうまく根付いていないというか、機能していないような気がします。 包丁で料理を作っても訴えられないが、人を刺したら包丁メーカーが訴えられるということにはならないか、そうした疑念も涌きます。
餅と、蒟蒻畑。 はて何が違うんだらう....??
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コメント
やはり、PL法は日米違います。日本に当時PL法の概念を植えつけられたときに私もProduct Liabilityを訳す側にいましたが、Time誌, News Week誌, 日経、日工とすべて違う訳し方してました。ちなみに私が訳したのは製造者責任ってなかんじだったと思います。なつかしか。で、ようやく、日本にPL法の概念ができました。多分1984年前後と記憶しております。(そのとき、Chapter 11ってのも大学院あたりで初めて注目されてきたようです。これも前例なかったので翻訳てこずりました。)
で、こんにゃくですが、これはセイコちゃんがわがままで、第2のこんにゃく畑メーカーを押したのが原因です。餅とかを引き合いにだしていますが、それは、ハタハタ迷惑ですよね。大臣になるとやはり利権が結構すごんでしょうね(爆)
投稿: scd | 2009年1月 8日 (木) 01時21分
ほう。PL法に関連する事もやっていたんだね。
こうした損害賠償に関わる法律は国情が反映されるんだろうけど、製品自体は世界中に輸出される時代なので、企業としては頭の痛いところかと。
有名な話しに、シャンプーした猫を電子レンジに入れて乾かそうとしたら猫が死んでしまった。 その結果、日本のメーカーが訴えられたという笑えない話しがあります。
>で、こんにゃくですが、これはセイコちゃんがわがままで、
聖子ちゃんもスケートを滑っていたときが一番輝いてたなあ。 政治家としてはちょっと....
投稿: JA1BBP 早坂 | 2009年1月 9日 (金) 12時11分
せいこチャンてそっちのせいこチャンでしたっけ?
もう一人の方(郵政云々のせいこチャン)では・・・?
紛らわしくて小生も自身が無いのですが?
投稿: ごんざえもんのすけ | 2009年1月 9日 (金) 12時26分
ごん殿
>せいこチャンてそっちのせいこチャンでしたっけ?
あ! 鋭いご指摘ありがとうございます。
よく考えたら郵政造反組のせいこちゃんでした。
どうも頭の中に”北海道”というキーワードがあった為、スケートと結びついてしまいました。
冷静に考えると今の”消費者行政担当相”は、佐藤ゆかりの元ライバルである彼女なんですよね。
scd← というわけで、訂正します。 SRI !
投稿: JA1BBP 早坂 | 2009年1月 9日 (金) 21時32分