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2009年6月28日 (日)

『予算3,000円』で最もコストパフォーマンスが高いマイクを探す

Xm8500_0_2 SSB通信では、高価なマイクを使ったからと言って必ずしも良い音がするとは限りません。    

あくまでも3kHz以下の領域での表現力や性能が試されるからです。    

ただ、一般論としてコストが掛かっている分、基本性能は優れているので高価なマイクを使って『大失敗』と言うことはあまり無いのではないかと思っています。

では、安いマイクはどうか。 
安いと言うことは部品代をケチっているという事なので、それがどれだけ品質、性能に影響するかが気になるところです。 ただ一方で、安いから使えない、という単純な話にはならないことは先に紹介したCM-2000が証明しています。

そこで今回は安くても十分、無線に使えるマイクについて検討してみました。  
具体的には、飲み代よりも安い『3,000円』を上限として、それ以下で買えるマイクではどれがNo.1か?という考察です。 言い方を変えれば、打倒CM-2000! の試みです。(CM-2000ばかりが話題にされるのは、ちょっと面白くないと思っている大魔王のささやかな抵抗ですHi happy01)                    

さて、3,000円以下のマイクで、比較的評判の良いマイクには下記のものがあります。

CD-11 (Audix)
CM8BD (Classic pro)

CD-11は、SSB通信に合う音質なので愛用している人が多くいます。 CM8BDは、そのユニークな外見に惹かれ使い始める人が多いマイクですが、バスドラム用のマイクなので基本的にはSSBとの相性は良いようです。 

で、今回大魔王が紹介するのは、XM8500です。

Xm8500_1

あまり知られていないマイクですが、『倍の性能のものを半額で』を社是としているBehringerの製品です("倍"のものを半額、ということは"4倍"の価値があるということか?)   サウンドハウスで、2,300円で売っています。 
ここ数週間使いましたが、音の表現力、バランス、質感などはCM-2000以上です。 また、仕上げも価格から想像されるような安っぽさはありません(因みに、Made in Chinaです)。

このマイク、感心したのは、一本ごとに検査したデータ(f特)が付いていることです(下写真)。 検印まで付いています。

Xm8500_3_2

また、検査データとマイクを照合するためのバーコードシールがマイク本体に貼られていました。 2,000円内外のマイクに対してこういう管理をすることは他社には見られません。 検査と其の結果の打ち出しは、自動化された装置でおこなわていると思いますが、これは大したものです。    
一方で、コスト削減のアイディアも見られます。 それは取説が無いことです。 検査データは付いているのに、取説が無い。これはどういう事かというと、なんと包装紙にマイクの諸元が記載されているため、内部に取説を入れなくても良くしているんですね。 いやはや、アメリカ的な、実に合理的なアイディアです(とはいえBehringerはアメリカ企業じゃないですけど....)。

Xm8500_4

                             
ところで、このマイクの公表されているf特をみると、6k~7kHz付近に変な凹みがあります。 Xm8500_5 SSBでは全く影響を受けない周波数領域ですが、実際にf特を測定した限りでは、そのような凹みはありませんでした。 上記した検査チャートを見ても変なところはないので、何故メーカーが、こういう(不利な)チャートを公表しているのか不思議です)
 
ご要望にお応えして(?)、CM-2000と、XM8500で収録した『シェークスピア』をHPに載せたので興味のある方はどうぞ。

CM-2000と他のマイクの違いがよく分かると思いますし、低価格帯マイク同志の比較ができます。 結果として、XM8500の方のポテンシャルの高さが分かるかと....。 ちょっとだけ解説しますと、      

CM-2000 : これ
XM8500  : これ

(1)出だしの『シェークスピアのおもしろさは』の、『シェークス』の部分。ここは歯擦音を調べる部分ですが、ここで高域側のゲインが分かります。
(2)その後、『ピアのおもしろさは』は、基音が80Hz付近に移動する部分なのでここで低域の響き方をチェックしています。 実は、両マイクの特徴がこの部分で良く出ています。 CM-2000のペコペコ感(レスポンスの悪さ)が分かるはずです。                
    
XM8500の売価はサウンドハウスで2,300円なので、端数を切って『2,000円マイク』と呼ぼうかしらん?
という訳でこのXM8500、現在売られている3,000円以下のマイクの中では一押しです。scissors
 

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コメント

CM-2000の音は、正直好きになれなかったので
(個人の好みなので客観的な評価は別です)
XM8500は個人的には安価なマイクではベストバイかと
感じさせる音だと思いました

でも、またマイクが増えるとXの嫌味攻撃が・・・(´Д⊂グスン

投稿: JQ1BVQ 多田 | 2009年6月28日 (日) 12時14分

こんにちは。先日14MHzでQSOいただいた時のマイクはこれだったんですね。値段を聞いてびっくりですが、f特のデータが添付されていることにまた驚きです。この企画(?)大変興味深く、参戦できるマイクを探しているところです。

投稿: JG2IYR 杉山 | 2009年6月28日 (日) 13時59分

そろそろダイナミックマイクの新しいのを使ってみたい、とついさっき思っていたらこの記事。
これは買わねば・・・
今までずっとCD11です。Procasterも欲しいなぁ。

投稿: JO1KVS | 2009年6月28日 (日) 14時51分

多田さん

復帰されたようで何よりです。

>でも、またマイクが増えるとXの嫌味攻撃が・・・
マイクは、服や靴と同じだ、という説明をしてみてはどうでしょうか。 服を着替えるようにマイクも....。  説得力ないかもしれませんが(汗)

杉山さん
おお、参戦歓迎です。 良いマイクの情報がありましたら宜しくお願いします。

小出さん
XM8500は、お勧めです。 仮に無線機との相性が悪くても、価格的にショックが少ないと思います。
>Procasterも欲しいなぁ。
Procasterも人気のあるマイクですが、価格帯がちょっと違いますね。
価格帯を10,000円くらい迄引き上げてベストバイを探すと、更にユニークなマイクもあると思いますが、数千円の範囲でベストマイクを探すのが面白いかと。

でも、『価格』もマイクの魅力の一つなので悩ましいところです。 安すぎる化粧品が逆に女性にそっぽ向かれるのと同じような....??

投稿: JA1BBP/ 早坂 | 2009年6月29日 (月) 06時48分

初めて投稿します。JR1CFP城市と申します。早坂さんブログのファンです。低価格マイクの話は、怖いもの見たささ、のような感じで拝見しました。何しろ、昔はずいぶんマイクに投資して、「アイウエオ」と数回しゃべって2度と使わなくなった高額マイクが何本もありましたからね。
いま、7メガで盛り上がっているのは、CM8BDです。何人かつかっていて、これがいい音するんですね。確か2000円。バス・ドラ用のマイクはSSBと相性がよさそうです。こちらのマイクはその20倍もするのに、20倍も音は良くない!?
話は変わりますが、先週J-WAVE(FM)でしゃべりましたが、なんと無造作にSM58を使っていました。

投稿: 城市邦夫 | 2009年7月 1日 (水) 19時15分

城市さん

こんばんは。コメントありがとう御座います。

>いま、7メガで盛り上がっているのは、CM8BDです。
西日本方面が震源地でしょうか?? (たぶん)
見かけもユニークですし、ファンが多いですね、このマイク。 
2000円マイクとして、どれが一番か対決してみたいものです。

>先週J-WAVE(FM)でしゃべりましたが、なんと無造作にSM58を使っていました。
ひえ~っ! FM局なのにダイナミックマイクですか。 (AM局ならまだしも....)
ただ、ボーカルマイクなので音声中心の収録だと使えると見越しての採用なのかも知れませんね。
それにしても、スタジオに入ってもマイクに目が行くとは、流石です!

投稿: JA1BBP/ 早坂 | 2009年7月 1日 (水) 22時49分

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