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2009年6月21日 (日)

テレフンケン M80 (其の弐)

Telefunken_m80_3 大魔王、久し振りにマイクを買いました。 2月にこのブログで取り上げたTelefunken M80です。                         
公表されているf特があまり良くなかったので購入に二の足を踏んでいたんですが、その後ネットを調べたらポジティブに評価しているコメントが何件かあったので、人柱覚悟で購入を決意。
 
注文した翌日に到着したので、さっそく梱包を解く。
すると『紙筒』が入っていました。 う、プリングルス(ポテトチップス)の入れ物みたいだ。 


その外観を写したのが次の写真。
 

M80_1

....良くも悪くもアメリカナイズされた外観です。 パンフレット、保証書、ソフトケースも全部この筒の中に入っていました。 で、ご本尊のM80をとりだす。
 
M80_2 ■外観
外見は写真の通りですが、ボディは金属の外側をゴム質のプラスチック(?)でコーティングしたような感じで手にしっくりきます。
材料系の知識が無いので何という材質か分かりませんが、指紋が付きにくい艶消し処理は中々FBです。
ただ、特別に高級感があるわけでもないので、値段相応という感じです。
 
■音
肝心の音に関してですが、ズバリ、『期待以上の鳴り方』をしてくれました。
ダイナミックマイクでありながら、中高域の分解能、表現力、伸びがコンデンサマイク並です。
いや、5万円以下のコンデンサマイクよりも寧ろ優れたものを持っているというのが大魔王の印象です。
 
M80_f_2 低域はf特が示すとおり控えめですが、それなりに拾ってくれます。 意図的に低域をイコライザでブーストして評価もしてみましたが、中高域が低域に負けて引っ込む感じもなく非常に感じの良い鳴り方をしてくれます。
 
■最初予想していた音は....
最初、このM80の音は次のような感じかと予想していました。
M80 = MD421MK2 - 低域
 
因みに、MD421MK2(通称クジラ :Sennheiser)は低域と高域にエネルギーを持ったダイナミックマイクで多くの愛好者がいます。 悪く言うとドンシャリ系のマイクですが押しが強く、無線にも向いているマイクですが、このMD421MK2から低域を抜いた感じの音を想像していたわけです。
しかし実際に評価してみると、M80は上記の等式には当てはまらないことが分かりました。 M80の音を聞いた後で、MD421MK2の音を聞くと、ダイヤフラムのレスポンスが遅いため、中高域の音がもたついているのが分かります(ダイヤフラムがペコペコ動いてる感じがする音、とでもいいますか)。 逆にいうと、M80のレスポンスの良さが引き立って聞こえます。 
あまりにも中高域の感度(ゲイン)が高いため、一般の用途ではディエッサが必要になるかも知れません。 (ま、無線に使う場合には必要ないですけど)。 総体的傾向としてはPR40(Heil)に近い音質のように感じています。
 
■無線で使ってみる
そんな訳で早速、無線で使ってみました。 全域フラットな特性を持つコンデンサマイクと切り替えた時のレポートを数局から貰いましたが、概ね好評です。
低音が少し足りない分それが明瞭度のアップに繋がっているのと、兎に角、音の粒立ちが良いみたいです。 それにダイナミックマイクなのでS/Nが良くなります。
2月の記事で予言(?)した通り、DSP機との相性は結構FBです。
 
■欠点は...
ところで、このマイク、ゲインが低いです。 メーカーはデータを公表していませんが恐らく-60dbu台でしょう。 使った感じではリボンマイク並の感度なので、実際の使用に際しては、ゲインに余裕のあるマイクプリが必要です。 S/Nがあまり良くないマイクプリで無理無理押すと、雑音が目立ってしまうので、60dbくらいを余裕で出せるマイクプリが必要かと思います。
 
■結論として
このM80、買って正解でした。 SSBに合うマイクの一本と言えます。 音の追従性という意味では、他のダイナミックマイクを凌駕する性能を持っていると思います。
このマイクで収録したニセ弦さんのシェークスピアをHPに載せていますので興味のある方はどうぞ。
 
■あ、因みに
アメリカでは、約$30余分に払えば、木箱に入ったM80が買えます。 ただ、輸入元のジャンクションミュージックでは、現在、『ポテトチップスの筒』しか扱っていません。
冷静に考えてみると、これ30,000円のマイクですからね、やはりブランドイメージを保つ意味でも、ポテトチップスの筒はやめて木箱にした方が.....

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