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2009年11月 7日 (土)

リボン・マイクの音を知る

Ribbon いや~久し振りの我が家です。
今週は、名古屋方面に泊まりがけの出張に出ていた為、なかなかパソコンの前に座る時間が持てませんでした。
 
さて、本題。
"Sound & Recording"という業界雑誌の2007年9月号をオークションで手に入れました。
お目当ては、『リボン・マイクの音を知る』という特別企画。
最近は、各社からリボンマイクが売り出されていますが、そうした最新モデルと、ビンテージ品との比較などがされています。
実際に収録に使われたマイクは、次の通りです。(CD収録順。 括弧内は販売価格)。
 
1. SM58: SHURE
2. U87: NEUMANN
3. 77DX: RCA
4. R92: AEA (\119,675)
5. Stellar RM-5: ALPHA-MODE  (\31,368)
6. Naked Eye :CROWLEY AND TRIPP (\130,000)
7. R-121: ROYER (\183,750)
8. Rib One: SAL (\29,800)
9. M160: BEYERDYNAMIC (\97,650)
10.Woodpecker: BLUE  (\177,450)
11.Trion 7000: CAD (\57,750)
12.EH-R1: ELECTRO-HARMONIX (\73,500)
13.VM-12: AIWA
14.RB-1: TOSHIBA
 
Mic_book_2_2 最初の2本は音質比較用のダイナミックマイクと、コンデンサマイクであり、他は全てリボンマイクです。
ちゃんとしたスタジオを使い同じ音源(ボーカル、アコギ)で同時に収録されたものなので、マイクによる音の違いが分かり大変参考になりました。
(道路沿いの民家で、日曜朝の交通量の少ない時間帯を狙い『シェークスピアとは...』などとやっているのとは、ちょっと違います)coldsweats01
 
さて、それで結局のところ一番FBなリボンマイクはどれか?ということですが、ズバリ、これは音源で随分と評価が分かれました。
 
Mic_book_3 <アコースティックギターの場合>
市販品でのベストはBEYERのM160。 各弦の音が分離できておりしっかりと聞こえます。ある意味、リボンマイクらしくない鳴り方とも言えますが、生き生きとした鳴り方は流石、BEYER。
高域が綺麗なのは、Woodpeker。 価格が\177,000なので、それを考えたら当然と言うべきか。
最悪は、Rib One。 次に駄目なのが、Trion 7000、Stellar RM-5の順。 この3本に共通しているのは全レンジに於いて音の輪郭がハッキリせず、全体がぼけてしまっている点。
一方、独特の跳ねるような鳴り方をするNaked Eyeは、個性的です。 これもカーボンナノチューブの特徴なのか。 供試されたリボンマイクの中では中の上といったところでした。
(ビンテージ品RCA 77DXで収録された音も聞きましたが、非常にバランスのとれた音がします。独特の艶もあり、流石、名機といわれるだけあります)
 
Mic_book_4 <ボーカルの場合>
ベストは、R-121。 声がグッと前に出てきて良い感じです。 次に良かったのがR92。 リボン素材にRCAのデッドストックを使っている筈なので、スジの良さが分かります。 輪郭もそこそこ表現していながら全体的にまろやか。絶妙なバランスです。 三番手は、Woodpeckerといったところ。 
イモは、Trion 7000。 このマイクは音が引っ込みがちで全く良くありません。 よくもまあ、これで\50,000以上の値札を付けられるものです。 それとRib Oneはボーカルでも落第の音でした。
 
結果として、買ってはいけないリボンマイクは、Rib Oneと Trion 7000。 次にお勧め出来ないのがStellar RM-5。 とはいえRM-5はコストパフォーマンスを考えれば、ぎりぎりセーフといったところです。 その他のマイクは音源に依らず、FBな音がします。 でも、”その他のマイク”の値段を見たら、みんな高いことに気づきました。
ま、それなりにコストを掛けてやっていることは事実なので、結局のところ値段と音質は『ある程度関連する』ということは言えます。 (決して値段に比例して音は良くなりませんが....)
 
尚、以上はあくまでも大魔王の耳による評価結果なので、人により評価が異なると予想されます。 それに今回は、全帯域を聞いた上での評価なので、SSBの帯域では、また違った結果になると思います。 リボンマイクは、(経験上)SSBとの相性が余り良くないので、購入に当たっては慎重な検討が必要と思います。
 
それにしても、一時は絶滅しかけていたリボンマイク。 よくぞ復活してくれたものです。 
 

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