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2010年3月21日 (日)

Dr.DAC2 DXのオペアンプ交換作業

Drdac2_1

そういえば、Dr.DAC2 DXの紹介はあまりしていませんでした。
詳しく知りたい方はメーカーのHPをご覧下さい。

大魔王の場合、これを主にPCやiPhoneに取り込んだ音楽を聴くときに使用しています。
ヘッドフォンで聞いたり、スピーカーを鳴らしたりと、聴き方はその日の気分次第です。
 
このDr.DAC2 DXのマニアックな点は、音の性格を決めるOPアンプを交換できるところにあります。 具体的には、
①ヘッドフォン出力用OPアンプ (OPA2604AP)
②ライン出力用OPアンプ (OPA2134PA)
③FDO回路部のOPアンプ (NE5532 x 3)
です。 括弧内は購入時に搭載されているOPアンプです。
 

 

このDACを買った人の大半は、OPアンプを交換して自分の好みの音になるようアレンジしているものと思われます。

Drdac2_2

ただ、現状は『これを使えば良い音がする』と言われるOPアンプに関する情報がネット上でほぼ出尽くしている感じです。
やはり、OPA627や、OPA637を推す声が多いです。
 
とはいえ、自分の耳しか信じない大魔王、果敢にもOPアンプの交換にチャレンジしてみました。
 
さて、オーディオ機器に使われるOPアンプを評価する際に、持ち出されるデータの一つにスルーレート(Slew Rate)があります。
一般に20V/μsあれば高速と言われています。 その点では、OPA627(55V/μs)や、OPA637(135V/μs)は抜きん出ています。
しかし、それを遙かに凌駕する超高速スルーレートをもったOPアンプも存在します。例えば、LT1364は1,000V/μs、LM6172に至っては何と3,000V/μs!です。
ひえーーーーーーーーーーーっ!
 
ただ、スルーレートが高いから音が良い、低いから音が悪い、という単純な話ではないのがこの世界の面白いところ。
OPA2277なんかは、0.8V/μsですが立派にオーディオ用途に使われています。
そうした点も含め今回、12種類のOPアンプを使って評価してみました。 下記は供試したOPアンプの主だったスペックを載せた比較リストです。 

Ws000001

右側に価格も載せましたが、ご覧の通り、ピンからキリまであります。 最大価格差は100倍くらいあると思います。
 

Op_amps

さて、大魔王。 昨日はこのリストを机の上に置き、ヘッドフォンをかぶり、じっと目を閉じて音楽を延々と数時間聴き続けたのであります。OPアンプを交換しながら、それぞれの特徴をリストの上に記入する作業は、途中で嫌気が差してきます。 
...嫌ならやめればいいんですけど、そこは偏執狂の性格。 仕事に取り組むとき以上に根気がでてくるのでした。coldsweats01
そして、最終的には次の通りOPアンプがFixしました。
①ヘッドフォン出力用OPアンプ : OPA2604AP → LT1364
②ライン出力用OPアンプ : OPA2134PA → OPA627
③FDO回路部のOPアンプ: IV変換部: NE5532 x 2 → LT1364
                                      フィルタ部: NE5532 → LT6172IN
 
特に意識したわけではないのですが、結果的に高速スルーレートのOPアンプが勝ち残ったことになります。
 
<一言コメント>
①ヘッドフォン出力用OPアンプ
  最初ここには、LME49720を使っていたんですが、最終的にはスピード感と独特の余韻があるLT1364が勝ち残りました。
  このOPアンプ、それほど高価ではないので大魔王の中では赤丸急上昇です。 
  ただ、LME49720も善戦しました。コストパフォーマンスは相変わらずトップクラスだと思っています。 
 
②ライン出力用OPアンプ
  やはりOPA627BPが持つ音楽的響きは秀逸です。 参りました。 高いだけあります。 
  OPA637BPも試して見たいところですが、ネット情報によると発熱や発振の問題があるようなので見送りました。
 
③FDO回路部のOPアンプ
  ADCの出力(電流出し)を電圧に変換する所謂、I/V変換部でも、これまたLT1364が勝ち残り。
  正直、この部分のOPアンプの交換では、他の部分ほどOPアンプによる変化はありませんでしたが、ちょっとだけLT1364が良かった気がしたので採用したまでです。 
  フィルタ部については、IV変換部に高速スルーレートのOPアンプを採用したので、ついでにLT6172INを使ってしまえ!という乗りでの採用です。(勿論、音も確認しましたが)
 
という訳で、ようやくDr.DAC2 DXのOPアンプ交換作業も終わり、ようやくシャックの定位置に設置できるようになりました。
あ~疲れた。wobbly

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