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2010年3月14日 (日)

出川式電源(第二世代シリーズ電源)

B120a06hvii_2

先日購入した中古のファンレスDC電源(SP-320AW)を『出川式電源』に改造しました。
 
出川式電源は、以前から気になっていたんですが、Dr.DAC2 DXを買ったのを切っ掛けに、良質のDC電源が欲しくなり今回、改造にチャレンジしてみました。
 
■出川式電源とは何か。 
一言で言えば、従来、AC電源→トランス→ブリッジ整流→平滑、という誰も疑問を抱かなかった回路にメスを入れ、音質の改善を図った整流器ユニットです。
 
原理などはA&RラボのHPに書かれていますが、より分かりやすく解説しているHPがあるので紹介します。ここ
今回のこの記事に興味のある方は、まず上掲のHPを読んでから以下読み進まれることをお勧めします。
 
 
いや~、この理屈を知ったときは、目から鱗でした。 
そうか、電源が息切れをおこすから、リアリティの無い音になっていたんだ....
これまで常識とされてきた整流~平滑部にエポックメイキング的な技術を取り入れたのがこの電源であり、正式には第二世代シリーズ電源(通称、出川式電源)と呼ばれています。
 

Sp320aw_before_2

■必要な出川式電源ユニットの選定
 改造は、既存のブリッジ整流器(ブリッジダイオード)を、この出川式電源に交換し、補助用コンデンサを1個追加するだけです。
ただ、今回改造対象のDC電源(SP-320AW)は、ブリッジ整流器が2個使用されてるタイプだったので整流ユニットが2個必要になりました。 う~、費用が倍掛かる....と最初は思ったのですが、よくよく考えてみると次のようなメリットがありました。
 
SP-320AWは、トランスの二次側が二系統(独立)になっており、それぞれ別々に整流、平滑した後、内部で合成して最大32A取り出せるようになっています。 つまり、ブリッジ整流器1個あたりの受け持ちは、最大でも16Aです。  通常、無線機の電源として使っても連続ではせいぜい10A、ピークでも20A程度しか電流は必要ないと思われるので、その点を考慮して最終的には『B120A06HVer2』を2個購入しました(1枚目の写真)。 最大ピーク電圧120A(連続の場合は12A程度)、耐圧60Vのユニットです。 現在、このB120Aシリーズが一番電流がとれるタイプであり、これより大きな規格のものはありません。 (この会社から購入しました)
 
結果としてSP-320AWの回路構成がブリッジ整流器がパラになっていたことで、整流ユニット1個当たりの負荷を軽く出来た訳です。(仮にブリッジ1個構成の電源だと、そのブリッジユニットに20A以上の負担が掛かることになります。 しかし、現在、そのような連続通電容量を持った出川式電源ユニットは無い模様)
 

Chemi_cons_2

■補助コンデンサの選定
 出川式電源は、殆どの回路が本体に組み込まれているので、複雑な配線は要りません。 但し、『補助コンデンサ』が外部に1個必要となります。 

そのコンデンサが、従来の回路が息切れをおこす時間帯に、どばっと電流を流し込み補充する役目をします。 DC電源(SP-320AW)の平滑部に使われていたケミコンが16,000μFだったので、補助コンデンサには最低でも20,000μ以上のものが欲しいところです。 
と言うわけで、オーディオ用の大型ケミコンをネットで物色。 そして、ニチコンのKSシリーズを発見。 よしよし、最大容量27,000μF(35V)まであるぞ。 と、さっそく三栄電波に在庫の確認をする。 すると、『在庫はありません。 取り寄せの場合、最低ロット数50個、納期2.5ヶ月かかります』とのこと。 ひえ~!! これじゃ駄目だ。 wobbly
 
気を持ち直し、今度は日ケミのKMHシリーズをターゲットにする。 このKMHシリーズ、金田式DCアンプにも使われているものなのでオーディオ用としては文句なし。
再び三栄電波に問い合わせると在庫有りとのこと(10,000μF, 22,000μF)。 クロスチェックのため、Digi-Keyで値段を確認する。 すると、値段が倍半分違うではないか! 当然、Digi-Keyのほうが安かったのでDigi-Keyから買うことに。 日ケミのコンデンサを逆輸入しても、国内の値段より安いなんて.... 
 

Sp320aw_after_1

■さっそく改造
 改造自体は、整流器の交換と、補助コンデンサの追加だけなので、それほど複雑ではありません。
ただし、今回は、もともと使われていたケミコンも新品に交換することにしたため、難工事となりました。 というのもケミコン周辺に使われている電線は、何れも大電流用で太いためハンダが上手く乗ってくれません。 しかも電線がやたら密集しているため、ハンダ付けに難儀し一日仕事となりました。 (今にして思えば、電線の先端を圧着端子で処理し、何本か纏めてネジで共締めすれば良かったのですが、あとの祭り....)
 
■音だし
 結線をチェック後、通電し、Dr.DAC2 DXで音の違いを確認することに。 先ずは、Dr.DAC2付属のスイッチング電源で音楽を再生し、音を耳に記憶させる。 
そして、電源を出川式改造DC電源に切り替え、同じ曲を再生する。
 
!!!!! 
『す、凄い....』 
音のヌケ、切れ、リアル間、余韻、残響、力感、全てが改善されています。 誰かがネットで書いていたとおりの改善効果です。fuji
思わず、今まで使ってきたDr.DAC2付属の電源を放り投げたくなりました。 よくもまあ、こんな酷い音を聞かせてくれていたな ...という気分でした。
 

 

Gsv3000

因みに、手持ちのトランス式DC電源、GSV3000(DIAMOND)に交換して聞き比べても、明確な違いがあります。 GSV3000では、全体にベールが掛かった音で聞こえます。 さっきまでハッキリ聞こえていたシンバルの突入音や輪郭、細かな表情が引っ込んでしまいメリハリが無くなっています。 同じトランス式なのに....。 で、即座に改造電源に戻し聞くと今度は、近眼の人がメガネを掛けた瞬間のようなリアル感で音が耳に飛び込んできます。 
 

Looser_oxi

次に大魔王お気に入りのオキシライド(同じ条件となるよう電圧を15V調整)とも聞き比べましたが、正直、オキシライドが負けました。 輪郭や音像に大差はありませんが、ダイナミックさで、出川式改造DC電源に分があります。 オキシライド、遂に破れたり!
 
■恐るべし、『てっちゃん電源』。 あ、もとい、出川式第二世代シリーズ電源
 ここまで、音が変わるともう何も言えません。 整流モジュール自体は決して安くはありませんが(7,000円以上)、音を気にする人にとってはリーズナブルだと思える変化を体験できます。
 
ところで、この電源、何もヘッドフォンアンプ(Dr.DAC2 DX)の為だけに改造した訳ではありません。 はい、当然ながら無線機(FLEX-5000A)の電源としても使います。
さて、SSBでも音質に変化が現れるのかどうか....?? 

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コメント

fujiですか・・・。
うーむ。

投稿: JI1ANI / 福井 | 2010年3月16日 (火) 23時20分

自作マイクプリの電源を『てっちゃん電源』にすると更に....
騙されたと思ってやってみては如何~。

小電力アンプでは効果があまり感じられないかも知れませんが、中電力以上では効果てきめんだと思います。 なにせ、同じトランス式電源GSV3000と比べ、まったく別物の鳴り方をするんですから。
お勧めですよ~。 ひゅ~どろどろどろ~。 happy01

投稿: JA1BBP/ 早坂 | 2010年3月17日 (水) 22時36分

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