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2011年1月30日 (日)

探せ! 歪の多い真空管

3kyokuwairitsu

このところDMS-06(HAYAアンプ)に使う真空管の選別をしています。
具体的には、『歪の多い』真空管を探しています。
 
マイクアンプなのに何故、歪が多い真空管を探すのか?
 
CQ誌2月号にも書きましたが、DMS-06は、忠実度よりも『質感』に重きをおいて作りました。
とりわけ真空管特有のウオームなサウンドと、倍音が乗ったバリバリ音を狙いました。 このバリバリ音(ビリビリ音)が適度にあると耳に残り、心地よく聞こえますからね。
エンハンサを使えば、倍音を増加させることは出来ますが、今回は真空管自身による自然な(?)倍音を出したいと思いチャレンジしています。
 
真空管を本来の動作領域で使う分には、それほど歪みませんが、DMS-06の場合は、非常に歪が発生しやすい低電圧領域で動作させているので、それを積極的に取り出そう、という魂胆です。
 
で、さっそくシングルトーン(1kHz)をDMS-06に入れ評価してみました。
入力レベルは、日頃使用しているコンデンサマイクからの出力相当設定してあります。 まずは、CQ誌の記事にある12AU7から。

12au7_dist

既にこの入力レベルでも高調波(歪)が見えています。 1kHz上のご本尊に対して-40dBのところに第二高調波があります。
 
で、次に真空管を12BH7Aに変えたときのチャート。

12bh7a_dist

-32dB程度のところに第二高調波が現れています。 そして第三高調波以降が次第に減衰して行っているのが分かります。
 
で、最後が12AT7WA(ゴールドピン)のときのチャート。

12at7_dist

なんとご本尊に対し-20dBしか減衰していないところに第二高調波がそびえ立っています。 お~これはすごい。 それに第三高調波が-50dBのレベルなのでこれは耳には知覚されません。偶数次高調波がこんなにレベルが高いと、かなり響いて聞こえそうです。 
 
あ、因みに上記三枚のチャートは、全て同じ入力レベルのときの測定結果です。
使用する真空管でこんなに特性が違う、ということです。 実は、入力したシングルトーンはマイクから出力される音声成分よりも約-5dB低いレベルなので、実際にマイクを使用したときにはもう少し高調波成分は大きい筈です。
 
この歪成分を上手くコントロールできれば、良い感じのマイクアンプに仕上がると思っているので、もう少し検討を進めてみようかと.....

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